お魚インタビュー②〈山崎一馬さん〉
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PROFILE
第一弾のインタビューのゲストは、
魚のプロフェッショナル「山崎一馬」さんですー!!
山崎さんは、社会人になり芸人をやっていたものの生活が厳しくなり
実家の漁業に目を向け興味を持ち始める。
「自分で直接魚を売れないなら自分で漁協から買い戻しをすればいい。
漁業を仲買だけに頼らない強い産業に」という思いで会社を創立し長太水産の社長さんに。
モットーは、「あきらめずに動き続けることで答えは見えてくる」。
目の前にいる人をまず笑顔にするということを心掛けて日々お仕事をされているそうです。
現在は、新たな挑戦をするため漁業先進国のアメリカ・ロサンゼルスで
流通とマーケティングを学んでいます。
今回は、そんな山崎さんの魚に対する思いや、
これまでの葛藤・成功・失敗・志などを聞いていきたいと思います。
INTERVIEW①
Q なぜ芸人をやめて漁師を目指そうと思ったんですか
A 頼みの綱として始めました。
小学校の頃はただつまんないなーと思いながら
仕事について行ってたから、
漁師の仕事に面白みを感じていなかったけど
お金がなくて困っていた二十歳のころに仕事を手伝いに行ったら
すごくおもしろかった!
「しょうがないなぁ」と思って日々を過ごしていたら
面白いものも面白みを感じれなくなってしまうかも・・・?
INTERVIEW②
Q 好きな(すごいと思う)魚は何ですか
A ダントツで鯛ですね!
鯛はどんな料理にしてもおいしいしその有能さには
感心させられます!
INTERVIEW③
Q 漁業が衰退しているという危機感を感じたのはいつですか
A 危機感の原因は2つあります。
①漁業というのは、囚人のジレンマなんです。
旬の魚をある会社が大量にとるとします。すると、大量にとったはいいけど
需要と供給のバランスが合わず
もういらないといわれて捨てるしかなくなる・・・
けれど養殖をするのは面倒だからやらない。
これをずっと繰り返していたら
そりゃあどんどん魚がいなくなっていきますよね??
②今の漁業は、オリンピック方式といって
早いもん勝ちみたいな感じになってる。
だから早く行った人は大量にとれるけど遅かった人は
もうなくなっているという状態。
しかももっとひどいのが、取った後新たに増やそうとしないところ。
取れればいい!!という考えになっているから
どんどん魚がいなくなっていくという感じですねー。
ポイント!!
日本はちゃんと資源管理して流通も整えたらノルウェーとかなんて
一瞬で追い越せますよw
それぐらい日本は漁場に恵まれているんです
ちなみにノルウェーとニュージーランドの漁師の平均年収って知ってますか?
ニュージーランドが世界一位で平均2000万
ノルウェーでも1500万
日本の遠洋漁業は600万
沿岸漁業だと200万・・・・
差がすごいんです
今まで内需で胡坐をかいていたけど日本の魚離れが進んでどんどん日本の水産業が衰退し
年収も下がり水産業につく人が減り・・・という悪循環なんですねー
INTERVIEW④
Q これからどのような取り組みがしたいでしか
A 星の数ほどあります。
今、日本の市場は全然魚が売なくて無理やり買ってもらうのは
とても心が痛いです。なので、魚の需要が右肩上がりのアメリカで
魚が必要とされるところを見つけたいなと思っています。
なぜアメリカでやるのかというと、アメリカは推奨されている
「健康を保つために食べたほうがいい魚の量」の半分くらいしか
まだ達成されていないんです。
けれどアメリカ人は日本人の2~2.5倍の量のご飯を食べるんです。
なのでアメリカにはまだまだ魚を普及できる余地があると
思うのでアメリカで活動しています。
INTERVIEW⑤
Q 今の活動はだれのためにやっていますか
A 自分自身が日本のことしか知らなかったっていうのがきっかけです。
それが誰のためかって言ったら今後水産業を担う人たちのためですかねー
そういう人たちの指針になればいいなーと思いますね!
INTERVIEW⑥
Q 志は何ですか
A「あなたの笑顔が私の笑顔」
美味しいもん食べてて怒る人っていませんよね??
お金が本当に欲しければ漁業には携わらない方がいいと
うちの社員には言っています。
食って人を幸せにできる力を持っているんですよね。
目の前の人を笑顔にする=世界に誇れる日本の食文化を継承すること
だと私は思います。
だから私は漁業でただ単に目の前にいる人を
笑顔にしたいと思ってやってます!!
~ミラコラキッズの感想~
<素晴らしいポイント>
・ただただ日本の漁業だけに問題意識があるわけではなく、
アメリカに行って実際に活動しているところ
・世界規模で漁業について考えているところ
<私が思う日本での漁業の問題>
・2050年には水揚げされる魚がゼロになるという問題・・・
理由としては、漁師がピークの10分の1くらいになったこと
地球温暖化で世界三大漁場だった三陸の漁場が上に移動していること魚の乱獲などなど
いろいろあります。私は、山崎さんの話を実際に聞いて単純に危機感を感じました。
私の周りの人たちは魚が好きという人が多いので今まではあまり実感がわきませんでした。
けれどこの問題は未来の世界を担う私たちが解決していかなければいけません。
私は、その解決方法の一つとして今の世界の問題をたくさんの人に知ってもらうことが必要だと思います。
そして、知ってもらう手段としてこのホームページが何かのきっかけになればいいなと思います。